最近心奪われているのがこの素朴なウクレレ。
名をポロンちゃんと言いますが性別は不明。
KAMAKAの一昔前のウクレレでとても軽く、
弦高を低めにしてあるから初心者の私にはいい感じ。
弾けないのに、ハワイアンやらないのに、ウクレレ自体が好き。
それは職人さんの手作りだから。
見た目は、もちろん1本1本が違うし、
音色は、使われる木の種類でも違い、同メーカー同サイズでも個体差がある。
KAMAKAでは1955年から聴覚に障害のある職人さんがいて、
ウクレレの弦の音を聞くことは出来ないけれど、
胴体の部分を指ではじいて
その振動から良し悪しを確認する事が出来るとか。
音が聞こえることに引けをとらない研ぎ澄まされた感覚があるのでしょう。
一時期は従業員の3分の2の方が
聴覚やその他の障害を持っていたそうです。
私も耳に少し不具合があるので、近親感を感じます。
中でも腕の良い2人の聴覚障害の職人さんが工房にいらした時期と、
このウクレレの作られた時期が重なるので、
もしかしたらこれもその方々が出来ばえを確かめたのかもしれないな、と思うと、
いっそうポロンちゃんが愛しく思えます。