急に思い立って、横須賀美術館へ行ってきました。
前からネットで見て、海辺に建つこの美術館が気になっていたのです。
http://www.yokosuka-moa.jp/
本館は次回の企画展の準備中で、常設展のみ観ることができました。
建物そのものが作品としてすばらしかった。
内部の写真は撮影禁止でお見せできないのが残念ですが、
通りかかることがあったら、ぜひ立ち寄る事をお勧めします。
入館料は300円ですから。
別館は谷内六郎さんの美術館です。
週刊新潮の表紙を長く飾った、あの懐かしい暖かさを持った絵、
ご存じの方は多いと思います。
一点ずつ丁寧に観ていくと、細やかな童心溢れるまなざしを感じ、
心の奥がほこっとします。
実はここへ行きたかった最初の動機は、このレストラン。
ガラス張りの店内はもう席がなかったので、中庭のテーブルへ。
建物に囲まれているので風もなく、ガラス越しに海が、頭の上には青空が。
ランチのプレートとパスタグラタンを注文。
きれいねー。
でも、全体的に量が少なめ。
食いしん坊はパンをおかわりして下さい。
帰りに港に立ち寄りました。
澄んだ空に三日月が美しい。
小柄なおじさんが話しかけてきました。
おじさんはマグロ漁船の漁師さんだったのだそう。
世界中の海を渡り、漁に出ると1年半はもどらないとか。
20メートル近いジンベイザメと遭遇したり、
25キロのイカを釣って船の上でよく食べたとか、面白かった。
「おじさん、今は船を降りて休憩中?おうちはこのへん?」
「生まれは和歌山。ウチは海の上。でも、もう定年なんだよ。」
何となく言葉を濁すおじさん。
後で気が付いたけど、港に捨てられた車を使った小さな家があって、
そこに住んでいるようでした。
七つの海を渡り、船が住処だったおじさんは、
今は陸にはこんな風に家を造り、暮らしているのでした。
いろんな人生があるんだなあ、、、。