特別な鑑賞券が手に入ったので、モディリアーニ展に行きました。
休館日に新国立美術館に入れるというもので、
私としてはその事が本展よりも重要だったりして。
ここはいつも混んでいますからね。
この美術館は、建築家故黒川紀章さんの作品。
ガラスの美術館は、夜も美しそうです。
http://www.nact.jp/building_intro.html
期待通りの静かな美術館。
都内でこんなに人のいない展覧会を観たことはありません。
自分の靴音が響く･･･
なんて気持ちいいのでしょうか。
建物もゆっくり鑑賞できました。
＜モディリアーニ豆知識など＞
モディリアーニの描く肖像画の目はほとんど瞳が描かれていません。
コレは、もともと彼が彫刻家を目指しており、
彫刻用に色ではなく形を追うデッサンをしていたことから、
白目と瞳の色を書き分けない方法が残ったようです。
彼はもともと病弱で、３５歳という若さで亡くなりました。
内縁の妻ジャンヌ･エビュテルヌはその２日後、妊娠９ヶ月でしたが、
窓から身を投げて後を追ってしまいます。
２人の間には、もうひとり幼い子どもがいたというのに・・・。
ジャンヌにとってモディリアーニは、
かわいい子どもの存在すら忘れてしまうほど大切な人だったということでしょうか。
今回の展覧会に、ひときわ美しい肖像画がありました。
モディリアーニにとっても、ジャンヌはヴィーナスだったのですね。
