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絵本『コウラケットバシステタカメ』

絵本『コウラケットバシステタカメ』

絵本『コウラケットバシステタカメ』が出来上がりました。
フレーベル館・キンダーおはなしえほん・6月号です。

ある日、カメは自分の重たい甲羅がいやになり、
丘の上から蹴っ飛ばして捨ててしまいます。
甲羅はころころころがって、、、、
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本には「ツバメのおうち」という小冊子がはさんであり、
<作者の言葉>が載っていますので紹介させていただきます。↓
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我が家には4歳になるヘルマンリクガメが居ます。
「うさぎとかめ」のモデルになったリクガメだそうで、
象牙色と黒色で描かれた、とても美しい甲羅を持っています。
リクガメを見ていると、随分と不自由な生き物に思えてなりません。
動くのが遅く、ひっくり返ったらなかなか起き上がれず、
狭い場所へ行きたいのに甲羅がつっかえしまう。
さらに泳げないし、たぶん声が出ない。
けれど、当の本人は、いつも余裕綽々の微笑みを浮かべ、
幸せそうに日向ぼっこなどしているのです。
まるで、カメであることを、不自由さや不器用さもひっくるめて、
堪能しているようでもあります。

「なりたい自分」と「現実の自分」というのは、
なかなかぴったり同じにはなりません。
物語の中のカメのように、
嫌いなものをすぽっと脱ぎ捨てることもできないので、
丸ごと全部かかえたまま、歩いてみるしかないようです。
つっかえたりひっくり返ったりしながら行くうちに、
思いもかけなかった自分のどこかが、
あの甲羅のように、
つやつやと光っていることに気づくかもしれません。

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