旅の始まりはこの港から。
「ふでばこから空」 北川 チハル・作 よしざわ けいこ・絵 2019年5月30日 文研出版 単行本・¥1296
ふでばこから空
ゆいは、しろうくんの筆箱のふたが開いた瞬間、筆箱の上に小さな空ができて、白い雲が浮いているのが見えた。しろうくんから、筆箱でチョウのサナギを飼っていることを打ち明けられる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お話を書いた北川さんは、執筆の傍ら、家庭や学校での読書サポート、子育て支援、おはなしライブなど幅広くご活躍され、「一期一会」という珍しい楽器を手に日本各地を飛び回っていらっしゃいます。
私はカラーページはガッシュで描くことがほとんどです。 でも、このお話を初めて読んだとき、春の光と風を軽やかに描ける透明水彩を使いたくなりました。 透明水彩をカットイラストやスケッチなどでよく使いますが、物語の挿絵では初めて。 改めて水彩の心地よさを味わいながら描きました。